歴史を見てみよう!
C言語入門編についてご紹介する前に、まずはC言語の歴史を少しひもといてみることにしましょう。C言語は数あるプログラミング言語の中でも歴史ある古い言語ですが、今もなお最前線で活躍していますし、これからも必要とされる言語なので、言語についての知識だけでなく、その歴史ついての知識も頭に入れておきたいですね。
C言語が生まれた年
C言語が誕生したのは1972年頃のことでしたが、C言語が現れる2年前の1970年にはB言語が開発されていました。C言語を開発したのがデニス・マカリスター・リッチー氏、B言語がケン・トンプソン氏。B言語は1966年にマーティン・リチャーズ氏によって開発されたBCPL言語をベースにしている言語で、そのB言語をベースにしているのがC言語ということで、C言語のルーツをたどっていくと、昭和40年代にまでさかのぼるということになるんですね。
C言語を開発したデニス・マカリスター・リッチー氏は、後に「UNIX」の開発者としてその名が世界中に広まることになります。UNIX は今でこそC言語で書かれているOSですが、当初は違うプログラミング言語が使用されていました。C言語が世界中のプログラマによって今もなお盛んに使われているのは、UNIXがC言語で書き直されたからこそのことなのです。
その後のコンピュータの発展ぶりはすさまじく、今や人々の生活には欠かせない存在にまで急成長しました。C言語以降にも次々と新しいプログラミング言語が開発され、あまり使われないまま廃れてしまった言語も数多くありますが、その中でもずっと生き残ってきているという事実こそが、C言語のすごさを物語っているのかもしれませんね。
C言語は今後どうなっていくのか
コンピュータ技術の進歩がとても早いことは多くの人が認めるところでしょう。ガラパゴスの携帯電話に驚いていたのもつかの間のことで、今やスマートフォンが当たり前の時代。インターネットは家でするものからいつでもどこでもできるものに。家電や車などの生活必需品など身近なものをはじめ、その他生活インフラに関係する様々なものがコンピュータでコントロールされているので、あらゆるものがプログラミング技術によって支えられているといっても過言ではないほどでしょう。そのような時代にあって、言語としてはかなり古いC言語の行方がどうなっていくのかが気になるところですが、C言語を使用しているシステムが世の中にたくさんあって、その代わりとなる言語が今のところはないという現状と、C言語で開発されたシステムの管理にC言語の技術が必要になるということからもわかるように、これから先もまだまだ現役で活躍していくことになる言語と考えることができるでしょう。